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なぜ脱北したのかという質問に、元脱北者は「餓死から逃れ生きるためであった」と答えた。
「人間は食べ物がなければ餓死する。餓死から逃れるため脱北した」というのである。
一九九四年より一九九九年の食糧難時代を【苦難の行軍】時代という。
苦難の行軍とは「食べ物が無くても、苦難に耐えろ」ということである。
北朝鮮人民の殆どが栄養失調であったという当時、金正日は莫大な国家財政を核開発に投入し
一方で父親の墓を作るのに、約九百億円を浪費していた。最も食糧が枯渇した一九九五年に、
金成柱の遺体を安置するクムスサン記念宮を建設していたのである。
北朝鮮では、独裁者を崇拝する巨大な銅像や記念碑、凱旋門などの建設時には、[愛国運動]
を掲げ人民に寄付と労働支援を強要していた。
だから記念宮を建設するため栄養失調の人民も無報酬で強制的労働奉仕に駆り出された。
北朝鮮人民は、正に古代の奴隷そのものであった。
北送在日(キポ、チェポ)も駆り出されたという。
この墓の総工費は「約八億九千万ドル」であったという。
当時の国際価格で「トウモロコシが六百万トン」も買える、莫大な金額であった。
このトウモロコシ六百万トンがあれば約二千三百万人(推定北朝鮮総人口)の北朝鮮人民が、
三年間も生き延びられた。だが金正日は人々が飢えに苦しんでいるのを知りながら放置した。
そして僅か約五年間で、約三百万人の北朝鮮人民を餓死させたのである。
約三百万人の北朝鮮人民を餓死させて、金成柱一人の墓を作ったのである。
死んだ犯罪者一人の墓を造るため、約三百万人の善良な人々を見殺しにしたのである。
古代から様々な独裁者が居たが、墓に入るのに三百万人を死の道ずれにした者はいない。
しかも餓死させて、道ずれにしたのである。
なぜ脱北者が「金正日は人間ではない悪魔だ」と糾弾するのか、胸が締め付けられて痛む。
金正日の【苦難の行軍】政策は言い逃れできない「北朝鮮人民大量虐殺」政策であった。
「食べ物がない。飢え死にする」と人民が慟哭しながら、救いを求めている時に、金正日は
喜び組みの美女と戯れ、世界中の高級酒と珍味と美食を味わっていた。
夜毎豪遊に明け暮れていたのである。
一言申し添えるが国際社会の対北朝鮮支援は、北朝鮮人民には一切配給されていない。
軍備増強や核兵器開発に流用されるのみか、北政権の個人崇拝を高める事業を始め金成柱と
金正日の伝説偽装工作などに横流しされ、独裁者と忠誠者たちのみを養う支援になっている。
金正日の海外隠し預金にも変身していた。
当時の金正日の隠し預金は、約三十億ドル(約三千億円)といわれている。この隠し預金を
食糧購入に回せば、全北朝鮮人民が約十年間も餓死せずに済んだのである。
だが金正日は、数百万人の北朝鮮人民を餓死させたのである。
金成柱が公約した「北朝鮮では白米を食べ豊かな生活ができる」は、全て嘘であった。
世界各国の市民の血税から捻出される国際社会の対北朝鮮支援は、北政権によって横領され、
北朝鮮人民と拉致犠牲者を虐待する悪政と悪人を養う糧に使われていた。
この特権国が誘導した国際社会の対北政権支援を悪政と云わずなんというのであろうか。
それのみか国際社会の対北支援が、北政権の国際犯罪を手助けしてきたという。偽札や武器
の密輸どころか、北政権は麻薬を国家事業として大々的に栽培し世界に密売してきた。
日本の警察当局者が北朝鮮の麻薬は、高純度の特級品で、日本でも密売されていると語って
いた。当然、北の麻薬は韓国にも密輸され、世界中のマフィアの資金源になっているという。
国際社会の対北支援は、北朝鮮人民を虐待粛清、餓死させているのみならず、世界中に麻薬
を密輸し、麻薬中毒患者を増やし、暴力団と犯罪を支援する支援に変貌しているという。
だから世界のマフィアも、北政権を支援しているのだろうか。
偽造紙幣製造疑惑もある。
『地上の楽園』どころか『マフィアの巣窟』である。この『地上の魔界』で北送拉致された
在日と日本人家族は、最も劣悪な生活を強いられてきた。この北政権を国際社会だけでなく
日本と韓国と在日も支援してきたことを自覚すべきである。猛省すべきである。
もう一人の脱北者が涙ながらに語っていた。
普段の貧しい生活で妻や子供たちと親が…骨と皮にやせ細り…涙を流しながら死んでいった。
知人や近所の家族では、餓死する前に、病死する前に、自殺する人が多くいた。
北の貧しい家庭では、殆どの家族に自殺者や病死か餓死者がいた。中には家族の食いぶちを
減らすために、年寄や希望を無くした子供が自ら進んで自殺していた。
金正日のやつを殺してやりたい。赦せない。
ここにいる脱北者は、捕まって拷問されても殺されても家族を餓死させないために脱北した。
稼いだ金を北にいる家族に送るしか、北にいる家族が生き延びることができないからだ。
軍人も党員も食えなくなり始めた。不満分子が出ている。
今の北政権は崩壊寸前である。
今の軍人の半数近くが栄養失調だ。不満を持つ軍人は三、四割ぐらいだと思う。
北政権を助ける国際社会の何処の政府も、情報機関も、国民も、特に在日は信用できない。
過去は確かに将軍様に忠誠を誓ってきた。
将軍様のためなら、いつでも死ぬと決めていた。
だが今は騙されてきたことに気が付いた。だから金正日と闘う。
金正日が悪人と解ったら北朝鮮人民は命を捨て必ず決起する。それが北朝鮮人民の特性だ。
北の人民は、忠誠を尽くすのも一途だが、反発するのも極端に一途だ。家族たちを餓死から
救うためなら、祖国復興の為なら、いつでも喜んで死ねる。それが北朝鮮人の性格だ。
在日は、北朝鮮の人民に、金正日の正体を知らせ、世界の人々の生活情報を知らせることだ。
今まで在日も、国際社会も、逆のことをしてきた。金正日を助けてきた。
在日と日本・韓国は、北朝鮮が民主化しない限り、対北支援を永久に中止することだ。
国連も経済制裁を実行すべきだ。
拉致犠牲者全員を解放するため、核兵器を廃絶させるために。
在日が北政権支援を止めれば、金正日ファミリーは全員、急ぎ海外に逃亡する。
逃げなければ、北朝鮮人民が、必ず金正日ファミリー全員を処刑する。その時は近い。
日本、韓国、在日だけでも経済制裁を厳しく行えば、必ず北政権は崩壊する。
党員と軍人も家族が餓死すれば、金正日への忠誠心は一瞬にして消え失せる。
私も元北朝鮮当局者の一人だった。今は密かに北朝鮮民主化活動を始めた。
だが、北政権の命綱である在日が、行動を起こさないことには何も始まらない。
北政権を支えたのは朝鮮総連だ。在日だ。その罪の償いをすべきだ。
たくさんの同胞が悲惨な姿で死んでいった。今でも夢で魘される。
北朝鮮の金日成総合大学を卒業し、朝鮮作家同盟中央委員会盟員、朝鮮労働党作家、北朝鮮
貴族詩人であったチャン・ジンソン氏が、【苦難の行軍】時代に餓死した北朝鮮人民約三百万
人の慟哭を詩に託し公表された。
詩集・娘を百ウォンで売ります・作者チャン・ジンソンより(翻訳・NPO有志)
『この世で第一に美味しいもの』、
三か月前、私の妹は、
この世で第一に美味しいものは、
暖かい〈トウモロコシ〉だと言っていた。
二か月前、私の妹は、
この世で第一に美味しいものは、
火で焼いた〈いなご〉だと言っていた。
一か月前、私の妹は、
この世で第一に美味しいものは、
昨日の夜、食べた〈夢〉だと言っていた。
今、私の妹が生きていたなら、
この世で第一に美味しいものは、
今月は…今月は…〈何だと〉言っていただろうか……。
この兄と妹は北朝鮮の人民、韓国人、日本人、在日の拉致犠牲者であると思うと…。
「首領様が在日の幸福な生活を保障して下さる。だから北朝鮮に行こう」という朝鮮総連
幹部とイルクンたちの偽装工作に騙された在日と日本人家族が北送拉致された。
『北送在日拉致犠牲者の慟哭』(NPO有志作)の一説を紹介する。
北政権の嘘に騙された悔しさを、
何処の誰が聞いてくれるのか、
海峡を飛び交う鴎たちよ、野山を飛び交う山鳩よ、
別れた愛しい家族に伝えておくれ、
北朝鮮は『地上の地獄』であることを、
在日に捨てられた辛さと慟哭を、
在日の誰が糾してくれるのか、
天空に轟く雷鳴よ、大海と大陸に渦巻く暴風雨よ、
在日と日本韓国に知らせておくれ、
家族が『残酷に虐殺』されていることを、
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